日本の習慣と日本経済


【初めに】

 なにやらお堅いタイトルになってしまったが、内容も少々お堅くなりそうだ。 ここでは日本の習慣と言うよりも、男尊女卑、男女平等、欧米文化、そして日本経済に関連する話題を取り扱いたいと思う。
 男尊女卑、男女平等と言うトピックは現代社会に於いて、非常にデリケートな問題であるので、決して断定的な言い方は出来ない。
 よって、ここではあくまで私一個人の見解を述べてるに過ぎないと言う事を予め断っておく。

【背景】

 日本は男尊女卑のとてつもなく長い歴史を持ち、それはもはや日本文化と言っても良いだろう。諸外国でも男尊女卑の歴史は有るが、日本とは若干違うと思っている。
 まずは、日本は武家社会で有ったと言う事。そして、封建制度により閉じた社会、つまり純潔日本人のみで育んできた国であると言う事だ。
 その中で、日本人は民族的に、妻子は主人に守られ養われると言う習慣が根付いた様に思う。
 もっと具体的に言うならば、主人は言葉通り主人で有り、妻は従者である。通常、従者で有る妻は主人に従い、家事、育児を任される。主人は金を稼ぎ、戦をし、妻子を命がけで守る。 そして、妻は従者で有るが故、そして、主人の愛が故の出陣に、主人の身の危険を憂いての意見をする事が許されず、胸の張り裂けそうな思いを押し殺して送り出す。そして、主人に死なれた際は、自分も後を追うか、仇を取るか。
 これがいわゆる大和撫子である。

 この様な大和撫子は現代に於いては、まずお目に掛かれないが、日本の長い歴史は上記の様な習慣で育まれており、男女平等と言う欧米文化が流入したのはたかだか半世紀程度である。 先にも述べた通り、日本人は民族的にそう言う習慣が根付いており、そこに欧米文化が流入した物だから現代の倫理はなにか捻じ曲がった物になっている様に感じる。

 推測するに、恐らく欧米文化では男女平等と言う文化がしっくり行く土台が有ったのかも知れない。元々欧米にも男尊女卑の歴史が有ったと言っても、とても日本の武家社会と同等の物が有ったとは思えないからだ。

【男女平等】

 結論を先に言ってしまえば、私は日本に於ける男女平等には否定的な見解を持っている。かと言って、男尊女卑と言う言葉は嫌いなのだが。(そもそも武家時代に男尊女卑と言う言葉が頻繁に使われていたのかどうかも疑わしい。)
 先に述べた武家社会の主従関係は男尊では有るが、女卑とは思えないからだ。(もしも本当に女卑ならば、敵が攻めて来た時に、真っ先に妻を盾にしたに違いない)
 恐らく、男尊女卑と言う言葉は、女性進出など有り得ない習慣を持つ男性が、社会進出をする女性を目の当たりにした時に取った行動から単を発してるのでは無いだろうか。

 そう言う意味では、未だ女性の社会進出を認めたくない男性は、男尊女卑的な行動を取っているかも知れない。いわゆるセクハラである。

がしかし、私も今の男女平等、女性の社会進出に否定的な見解を持っている。以下に根拠を述べる。

1.身体機能の違い
  そもそも男女は肉体的、精神的、性的に異なる生物である。 あくまで比較的、統計的と言う話であるが、体力、筋力は女性は男性に敵わない。また、精神的にも脳構造の違いにより、女性の方が情的な思考に優れ、男性は論理的な思考に優れている。そして、女性は生理、出産と言う性的な機能により、母性本能が優れているし、この性的な違いが考え方の違いや趣味嗜好の違いも生んでいる。

2.文化の違い
 先にも述べた通り、日本には民族的な習慣に近いほど、男性社会が根付いて来ていた。土台が欧米とは異なる中で、欧米文化を取り入れても表面的な物しか変化せず、バランスが悪い。
 そして、表面的な男女平等でしか無いから、女性は相変わらず男性に対しての依存度が高いし、男性は女性よりも仕事に対しての責任感が強い。

3.逆の観点
 一部の人々の中では、本当の意味で自立する女性が出現している。それに伴い、責任感の無い男性もまた出現して来ている。

4.独立性
 年々、女性の独立志向が高まり、「3.逆の観点」で述べた女性と男性が増えてきている。それに伴い、結婚しない女性、結婚できない男性が増えてきている。

5.少子化
 「4.独立性」の問題は、少子化問題に直結する。強いてはGDP及び、日本経済力に影響が大きい。
 この問題も、日本に無理やり欧米文化を取り入れた弊害と思われる。(欧米諸国では男女平等が進んでも少子化問題に発展しないだけの土台があるのだろう)

6.悪しき発展
 更に、夫婦別姓制度などを筆頭に、日本人の「お家を守る」と言う風習を破壊し、益々、男女独立型へ発展している。これは、何かしらの困難な場面に於いて、「困難を乗り越える」「耐える」と言う歯止めを無くし、より離婚しやすい環境を提供する。日本人と欧米人とでは子供のアイデンティティからして違うので、欧米人ならば離婚が当たり前な風習でも子供は育っていくのかも知れないが、日本に於いては難しい。

【経済の停滞】

 以上の理由により、日本に於いては非常に中途半端に男女平等が蔓延してしまっていると感じる。
そして、その中途半端な男女平等の上での女性社会進出は、企業ダメージに直結する。
つまり、全ての女性が自立しているわけでは無いにも関わらず、女性が社会で働くのが当たり前になってしまい、企業は、自立していない女性を迎え入れなければならなくなった。それは単純に人件費のロスにしかならず、戦後、男性社会で急成長を遂げて来た日本は、男女雇用均等法により頭打ちになったのである。

 それに加えて、男性の責任感が薄れてきており、働かない男性も増えてきている。これは、中途半端な男女平等により、男が本来の役割、立場を忘れ、なげやりになっていると推測される。
 それにより、日本の企業は益々発展出来なくなる。

 では、発展できないから日本の企業はどうしたのか?
 その場しのぎの最悪な手段を選択した。
 「終身雇用制度の破綻」と言う、これまた最悪な欧米文化を取り入れたのである。

 リストラを行い、終身雇用制度を崩壊させれば、その場はコスト削減が可能になり、なんとか会社は存続出来る。いや、それしか手段は無いのかも知れない。なにせ、経済成長の頭打ちとバブル崩壊が重なって襲ってきたのだから、銀行も融資をしてくれず、存続させる最後の手段だと言うのも理解出来る。
 しかし、結果的にそれは日本の体力を削げ落とした事実は変わらない。
 高度経済成長を支えた男性陣ですら、仕事に対して気力を持てなくなり、若者に至っては就職に価値を見出せないでいる。いわゆるフリータ世代の増加である。
 日本政府では、若者の職業意識の低下を問題視し、職業訓練などに税金を注ぎ込み、若者のフリータ化に歯止めを掛けようと模索しているが、そうでは無いのだ。問題は若者の意識では無く、中途半端な男女平等による男性の認識力低下、そして、企業衰退による価値観の低下に問題が有るのだ。

 それに加えて、年金問題など、今の若者に対して、どこに希望を持てと言うのだろうか。
 全て、国の政策、及び企業の戦略がもたらした結果にしか過ぎない・・と言うのが私の見解だ。


【日本の取るべき道】

 私は、意味不明な男女平等には反対する。だからと言って、男尊女卑も反対する。
 今までも述べてきた通り、日本には風習が有る。そして、その風習に沿うのが日本経済や日本の発展に直結すると、歴史は示している。
 男性には、男性にしか出来ない事や、男性の方が得意な分野がある。女性には女性にしか出来ない事や女性の方が得意な分野がある。お互いにそれぞれの領分を弁え、尊重しあえば良いのでなかろうか。
 先にも述べた通り、日本にはまだ、男性に依存度の強い女性が多い。要するに「恋人や旦那に甘えたい」と思ってる女性だ。彼女たちには、無理に男女平等や男女雇用均等法を押し付けるべきでは無く、男性が女性を守り養うと言う家庭に収まるべきである。そして、自立を目指す女性は、まずは日本の将来に付いて考えねばならない。そして、自分が日本経済の破綻に直結する様な「少子化政策」を取ってはならない。そして、自分の考えを理解してくれるパートナを探し、結婚と仕事を両立させるべきである。更に、多様化する社会の中で、敢えて男性が得意とする分野に挑戦するよりも、女性が女性として力を発揮できる職業、男性では発揮できない職業にて、社会発展に尽力すべきである。
 まずは、現状の日本を理解し、日本経済が発展しない限り、自分も安心出来る生活が手に入らないと言う自覚を持たなければいけない。(これは最近の男性にも言える事だが)

 そして、企業は「人を大切にする」と言う基本を思い出すべきだ。優秀な人材を育てても、終身雇用が無ければ他の企業に転職されても仕方ないのだ。年功序列も必要だと思う。実力主義も悪くない。要はバランスが大切な訳で、年棒性の様な実力主義一辺倒は宜しくない。年功序列のみもリスクが高いだろう。ならば、なぜ折中点を模索しないのだろうか。(折中点を採用している企業も有るが、やはり実力主義一辺倒に傾斜する企業の方が多く感じる)
 そして、仕事を頑張れば、失業する事も無いし、将来も約束されると言う安心感が無ければ、どこの若者が本気で仕事を頑張ると言うのだ。きっと私だって、「会社の為に頑張ろう」なんて気持ちはこれっぽちも持てない。
そのモチベーションの違いこそが、高度経済成長時と現代の違いである。

 企業が優秀な人材をキープ出来なければ、優秀な人材を育てる事が出来なければ、社員のモチベーションを高める事が出来なければ、結局企業力は高まらない。
 そして、全ての企業が足並み揃えて悪い風習に沿うものだから、日本全体でダメージがとてつもなく大きい。

 私個人的に断言したい程、強く思う気持ち、それは、日本経済をダメにしている原因は、男女雇用均等法に代表される日本の風習や男女の構造的違いを無視した欧米文化流入と、企業体質を弱体化させるその場しのぎの欧米文化流入が大きなファクターだ。

 そして、日本人は基本的に「男が主人であり、家庭を守る」「妻が夫を支えて家庭を守る」と言う良き習慣と共に、頑健で離婚しにくい家庭を取り戻し、少子化対策に励んで欲しい所だ。

 現代社会の理念からすると、私の主張は世の女性に反感を買われる事と思うが、私は逆だと思っている。私の主張は「女性が幸せを感じる環境を作り、男性の負担を増やそうでは無いか」と同意である。

 幸せの定義と言う議題にも発展しそうだが、その話はまた別の機会にしてみたいと思う。

 最後に、勘違いされそうな箇所を補足して締めたいと思う。
 まず、自立を目指す女性に社会進出をするなと言う話では無い。しかし、社会進出をし、男性と同じ立場で世に挑むなら、マクロ的な視野で社会貢献を考えて欲しい。そして、日本の将来や経済発展を真剣に考えて欲しい。
 そして、考えた末に最良の結論が出たならば、自ずと独身生活は宜しく無い事に気づくと期待する。

 そして、それ以外の女性に関し、日本の風習を取り戻して貰いたい。それは、女性は男性に基本的に従い、支え、決して裏切らない。そして、男性は女性を命を掛けて守る程の責任感を強く持ち、女性を慈しむ気持ちを大切にし、決して裏切らず、時には支え、助ける。男性が指揮権を持つが、それは女性の人権を無視すると言う事では無く、家事、出産、育児、それに自分へのサポートまでしてくれる事に尊敬と感謝の意を忘れずに、その苦労に報いるべく家庭を守る責任を一手に担う事こそ、指揮権を持つ理由である。(注1:間違いなく男性負担の方が大きいがそれが本来の日本民族だと考える。)(注2:男性が威厳を持ってはいけないと言う話では無い。責任有る判断に於いて、家庭を守る為に必要だと思った時は威厳を持つべきだし、妻は従うかサポートすべきだと考える。和を守る為にはどこかに必ず主従関係が成立していないと難しいのだ。しかし、決して男性の空威張りや無意味な横暴を許すと言う話では無い。)
 男性が頼れる立場にならなければ、誰も付いて来ないだろう。男が強くなってこそ、女性も素直に付いて来れると言うものだ。
 そして、お互いに「お家」と言う物を大切にする。これは、家系を大切にすると言う事も含まれるが、それよりも自分の家庭を絶対に壊さず、和を保ち続けると言う覚悟だ。
 このスタンスが保たれれば、まず滅多な事で夫婦喧嘩など起きるはずないし、ましてや離婚など有り得ない。
そして、それが男性の社会的な責任にも繋がり、少子化対策や、子供に対する情緒教育にも繋がって行くと信じる。

(もちろん、イーブンな付き合いで幸せな家庭を築けるならば、それも問題ないし、そのカップルこそ欧米型なのだろう。ただし、イーブンであるならイーブンで社会貢献を考えて欲しいし、日本の人口を増やす責任も日本人として自覚して貰いたいとは思う。)

誤解回避の為、やや女性に対しての言い訳が誇張された感も有るが、なんとか言いたい事を汲み取って頂けると幸いである。


2004.06.06打見案day

Toshi

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